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【広報取材】アレッタ収穫期到来

アレッタを収穫する宮崎さん

 JA管内で、ブロッコリーとケールを掛け合わせた野菜、アレッタの収穫が進んでいます。新しい品種ですがベテラン農家にとっては栽培が比較的容易で高付加価値化も狙えます。

 アレッタは2011年に品種登録されたアブラナ科の野菜。ケールは青汁の原料の一つですが、アレッタには苦みが少なく、葉や茎、つぼみも全て食べることができます。栄養素も豊富で、つぼみにはブロッコリーの約3倍のカロテンやビタミンKが含まれるといわれている。その高い栄養価に地元の相模原協同病院の栄養師からも注目が集まっています。

 JA営農センターでは、アレッタの生育期間が短期で出荷回数を見込め、食味も良かったことに注目。5年ほど前から試験栽培を始め、結果も良好であったことから、管内で珍しい野菜を作る生産者を中心に紹介するようになりました。

 旭支店の組合員、宮崎則正さん宅でもアレッタの収穫が進んでいます。宮崎さんは5反の圃場(ほじょう)で市の特産品であるヤマトイモをはじめ、ブルーベリーやタケノコイモ、エビイモなど幅広く手掛けています。

 宮崎さんによると、同時期のブロッコリーやキャベツよりも農薬をまく回数を減らすことができるといいます。今季は多少の虫食いはありますが一度も農薬散布をせず、作業負担の軽減にもつながっているそうです。また、株間の幅の違いで茎の広がり方が異なるなど、生産者が独自に試行錯誤を重ねています。例年であれば11月~翌3月まで長い期間収穫が期待でき、JA管内では宮崎さんの他に数えるほどの人数のみが手掛けていて、生産拡大の余地が残っています。

 宮崎さんは市内量販店や南区の同市アンテナショップ「sagamix(サガミックス)」に出荷しています。消費者にとっては珍しい野菜で、調理法を紹介すると売れ行きが向上してきました。自宅ではオリーブオイルでソテーにするのが定番で、肉料理の彩りとしても活用。冬場はシチューの具材としても期待します。

  宮崎さんは「まずは出荷期間を延ばせるように、作付面積を拡大していきたい。また、妻に協力してもらいアレッタの特徴を生かしたレシピを開発し、知名度向上に努めたい」と話しています。