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【広報取材】「さがみグリーン」が旬
2024.12.04
JA管内でカラシナとタカナを交配して生まれた地元野菜「さがみグリーン」が最盛を迎えました。「さがみ菜」の愛称でも呼ばれ、量販店の店頭でも見かけることが少ない貴重な野菜です。
「さがみグリーン」は、葉が軟らかくて風味が優れ、マイルドな辛みのある浅漬けに適した品種を目指して1980年代後半から育成が始まりました。カラシナのように浅漬けが適していて灰汁が少なく軟らかいのが特徴。草丈が20~50㎝ほどの、若どりしたものはサラダへ、40㎝以上は漬物や炒め物にするのが主な調理法です。JAでは地産地消の推進も兼ねて、短期間ながら市内小学校55校へ学校給食用の出荷を始めています。
JA組合員でコマツナなど葉物野菜をメインに営農する新鍋哲郎さん宅でも、出荷を行いました。新鍋さんはJAの農業研修生時代から栽培に取り組み9年目。作付け方法がコマツナと同様であることから、葉物野菜のバリエーションとして生産しています。
「さがみグリーン」は主力のコマツナより栽培期間が長く、それに伴い病害虫被害に遭う機会も多くなります。対策として、播種後の早い段階から畝にトンネルを掛けたり、日頃の圃場巡回など防除に余念がありません。
新鍋さんは今年150kgを生産し、小中学校給食を中心に出荷。収穫後はしおれやすく、取り扱いもデリケートな野菜のため、迅速な出荷を心掛けています。 新鍋さんは「子どもたちには、給食を通じて地元発祥の野菜の存在を知ってもらいたい」と話しています。