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【広報取材】特産ヤマトイモ 出荷最盛期
2024.11.21
JA管内で「さがみ長寿いも」の愛称で県の「かながわブランド」にも登録されている特産のヤマトイモが収穫最盛期を迎えています。年末の贈答品として人気の高い農産物で、上溝支店の組合員である佐藤宏一さん宅でも、妻と二人で収穫に追われています。
佐藤さんは陸稲や麦類、甘藷、養蚕などを営む農家に生まれ、幼少期から家族の農作業を手伝ってきました。会社員を経て家業を継ぐため25年前に本格就農。ヤマトイモは父の代から作り始め、50年近くになります。父の作業を手伝いながら先輩農家からも栽培技術を学んできました。
佐藤さんは今年、4aの圃場でヤマトイモを栽培。10月中旬に開かれた「市制施行70周年記念『第60回相模原市農業まつり』農畜産物共進会坪掘りやまといもの部」で優秀賞を受賞しました。ヤマトイモは棒状や丸形など、さまざまな形があり、掘り上げるまでは分からないもの。佐藤さんは特徴的な扇形のヤマトイモ生産にこだわりを持ち、安定的に扇形を生産できるよう、同形を翌年の種芋として選別確保に努めています。
一方、収穫期に掘り上げた芋を乾かす際に表面をカラスやキジなどにつつかれないよう、鳥獣被害対策にも余念がありません。頻繁な圃場巡回で鳥類の飛来に警戒しています。佐藤さんによると、今年は特にネズミがヤマトイモの圃場に掘った穴から雨水が深く侵入し、センチュウ被害が発生してしまうことが多かったといいます。そのため圃場を入念に見回りし、穴を見つけたら埋めるなど地道な対策をしています。 今シーズンは12月上旬まで、同支店へ出荷を予定します。
佐藤さんは「毎年楽しみに待ってくれている消費者のためにも、良い品質のヤマトイモを作り続けていきたい」と意気込んでいます。