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【広報取材】ブランドキウイ収穫順調 

キウイフルーツを収穫する長谷川部会長

 JA管内ではキウイフルーツの収穫が本格化を迎えています。市内のキウイフルーツ農家13戸が所属する市果実組合キウイフルーツ部会では、5年ほど前からブランド化を進めています。部会員が生産したキウイフルーツを、赤系・ゴールド系・緑系の果肉の色に応じ、それぞれ統一名称で「相模レッド」・「相模ゴールド」・「相模グリーン」と銘打って販売することで知名度向上を狙います。

 2015年から本格的にキウイフルーツ棚を作り始め、同部会の部会長を務める長谷川辰夫さんが営む約30aの圃場でも収穫に追われています。

 長谷川部会長はJAの元職員で、約40年前の渉外担当者時代に訪問していたキウイフルーツの生産者から魅力を紹介されました。当時は市内でのキウイフルーツ生産が珍しく、自宅の畑で先輩に手伝ってもらいながら栽培にチャレンジしてきました。退職後は本格就農にあたり県内農家を訪れ、同組合を通じて神奈川県農業技術センターに栽培方法の教えを請うなど研究を重ねてきました。

 長谷川部会長は味の決め手となる土作りには有機肥料をメインに投入してきました。今年は微生物による土壌の活性化を狙い、米ぬかも初めて投入。枝の剪定作業を入念に行うとともに、摘蕾(てきらい)作業には援農ボランティアに作業の応援を依頼し延べ7日、約20人のボランティアが丁寧な摘蕾に努めました。

 今年は過去にない暑さに見舞われた一方、遅霜や台風の影響も少なく、果実は順調に成長。赤系の「紅妃」は昨年と比べ、1.3倍ほど大きく成長したそうです。11月末まで続く収穫では、3系統で合計3tの収量を見込んでいます。JA農産物直売所「ベジたべーな」や市アンテナショップ「サガミックス」への出荷、自宅で直売。

 長谷川部会長は「安全・安心なキウイフルーツ生産を通じてブランド化と高付加価値を進め、若手就農者を呼び込みたい」と話しています。