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【広報取材】二人三脚で営む評判のブルーベリー園

ブルーベリーを収穫する旬子さん

 田名支店の組合員で、中央区田名で露地野菜の傍ら「小川ブルーベリー園」を営むのは小川達也さん、旬子さん夫妻。1998年、家業の養豚経営をしながらブルーベリー栽培を始め、8年後の2006年に開園しました。現在は同JA管内を代表するブルーベリー農家として活躍しています。

 ブルーベリーを始めたきっかけは、旬子さんの姉妹が嫁ぎ先でブルーベリーやブドウを営んでいて、「女性でも農作業で活躍できるのでは」と考えたこと。参入時には、県農業技術センターの職員や近隣のブルーベリー仲間からアドバイスを受けながら栽培を開始。経営安定に向け、試行錯誤を繰り返してきました。

 小川さんは現在30aの圃場で「モンゴメリー」や「ビッグオースチン」、「ティフブルー」など14品種、450本ほどを育てています。畝間は3m、株間は4m間隔で植え付け。参考書には「2m×2m」とありましたが、枝が伸びてきた時に間引き作業がしやすいよう広めに間隔を取りました。これが功を奏し、日当たりが良くなったことで木の伸長が促進され、来園者からは「通路が広くてもぎ取りやすい」など、ゆったりした環境を提供することができています。

 栽培では、ふかふかな土を作るために緑肥など有機肥料をまくのが大切で、投入する肥料の7~8割が有機肥料。その他に土壌改良剤や専用の化成肥料などを加えます。また、株元にはおがくずを毎年厚さ30㎝ほど敷きます。保水効果や株元の雑草抑制に効果があるといいます。減農薬栽培を心掛け、鳥獣被害から守るため園全体を防鳥ネットで囲み、害虫対策として紫外線捕虫器を園内に3カ所設置しています。

 同園では7~8月の営業期間中、家族連れを中心に約300人の来園を見込んでいます。もぎ取りの他、同市アンテナショップ「sagamix(サガミックス)」やJA農産物直売所「ベジたべーな」などで販売。パックにはブルーベリーの葉を1枚添えるのが小川さん流で、ブルーベリーの鮮やかな紫に緑の葉がアクセントとなっています。葉がしおれると果実も水分が減るため、出荷先では新鮮な商品と交換する目安にも役立っているそうです。

  小川さん夫妻は「今後は古い枝を剪定して風通しを良くし、二人で助け合いながらおいしいブルーベリーを提供していきたい」と話しています。