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【広報取材】メダカすくいが直売所活性に一役
「ベジたべーな」で、メダカすくいが集客に一役買っています。直売所で一定金額以上の買い物でメダカをプレゼントする企画も行うなど、家族連れの来客が見込める週末に、身近な縁日の種目が店頭を賑わせています。
大野支店の組合員、髙橋直樹さんのメダカ飼育歴は約20年。品種改良メダカに取り組んで3年ほどになります。元々、親戚からハスの苗をもらい、自宅の水槽で育てていましたが、ボウフラ対策でメダカを投入してから飼育が本格化。ペットショップのメダカコーナーの充実ぶりを目にし、「まだまだ潜在的なニーズがあるのでは」と、事業化を決意しました。
岡山や静岡などのブリーダーから仕入れるメダカは、ヒレの長い楊貴妃(ようきひ)系の品種がメイン。メダカ飼育では、仕入れ先とは異なる自身の飼育環境に慣れさせるのが大変だといいます。品種により異なる餌を与え、こまめに水温を管理するなど、慎重な取り扱いが求められています。自宅で飼育する水槽の大きさは最大80Lからバケツサイズまで200個以上を用意。天敵である鳥やネコ、アライグマなどの被害を避けるため、水槽やバケツには網やすだれなどを掛けています。
父が組合員でもある縁で「試しに置いてみよう」と、瓶にメダカを入れてボトルアクアリウムにした商品を、おととし夏から直売所へ出荷し始めました。昨年5月からは直売所店頭でメダカすくいのブースを開き、買い物前後に親子連れが集まるようになりました。ブースには「紅華(こうか)」や「凛華(りんか)ダルマ」など、さまざまな品種のメダカを並べ、メダカ用の餌やサプリメントや水質改善につながる水生植物、飼育資材も取り扱っています。
来客者はメダカ飼育を趣味にしている人やリピーターが多く「他店と比べて長生きして発色も良い」などと評判です。メダカすくいは、一般的なヒメダカと高級品種メダカの2種類で、いずれも上手くすくえなくても4匹は貰えます。また高級品種では、色とりどりのメダカの中から好みのメダカをすくうことができます。1回の出店で老若男女問わず30以上もの家族がチャレンジしていて、それを見守る客も集まるなど、会場は夏祭りの縁日を彷彿とさせる歓声に包まれています。
現在は毎月第1・3土曜日に出店。当日先着30組限定で、同直売所で税込1000円以上買い物をした来客者(小学生以下の子ども同伴)にはヒメダカ2匹をプレゼントするキャンペーンも実施中。 髙橋さんは「今後はメダカのかけ合わせを本格化して、オリジナルのメダカを誕生させていきたい」と意気込んでいます。