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【広報取材】援農ボランティア育成へ 農業研修講座を開講

研修圃場の様子を確認する受講者ら

 

 

 JAは4月10日、市民農業研修講座の開講式をJA営農センターで開きました。同講座はJAと相模原市がタッグを組んで運営。人手不足に悩む農家を支援するための技術を身につけ、援農ボランティアを育成していくため1995年にスタートしました。これまで700人以上の修了生を輩出し、その大半が特定非営利活動法人「援農さがみはら」に所属。農家からの依頼に応じて援農作業に出向いています。現在はJA管内の農家にとって欠かせない存在に成長しています。

 講座はこれまで3年間で構成されていましたが、最近は農業者からの援農依頼が増え、人員が足りていないためビギナーコースとサポートコースを各1年とし、計2年に短縮。より濃密な研修で援農ボランティアを育てあげます。講師は営農指導歴50年の同センターの小野充広技術顧問が務めています。

 開講式では、今年入った研修生3人が自己紹介とともに研修への意気込みを披露。作物の栽培技術を学び、援農ボランティアとして作業を通じて農家の応援をしていくことを誓いました。その後、小野技術顧問が同センターの施設や研修圃場(ほじょう)を案内し、農機具の収納場所や具体的な研修の流れなどを説明しました。講座は今後、来年2月までに25回ほど開き、野菜栽培の知識を学ぶ講義や圃場での作業を予定。トウモロコシやエダマメ、サツマイモなどを育てていきます。

 小泉組合長は「講座を通じて技術を高め、援農ボランティアとして農家の心強い存在になれるよう期待しています」と激励。 受講者の三木哲夫さんは「相模原に来て30年。昔に比べて耕作放棄地が増えたように感じていました。自分が農家の作業を手伝うことで耕作面積を拡大し、放棄地を減らせる糸口になれば」と意気込んでいます。