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【広報取材】日本初 9代連続EX獲得
9代目EXを獲得した「グッドリバー・チップ・ハーゲン」
中央区上溝で代々続く酪農家として20頭のホルスタインを育てる㈲グッドリバーの吉川一郎さんは昨年12月、(一社)日本ホルスタイン登録協会が行う体型審査で、日本初となる9代連続EX(エクセレントランク)を2頭誕生させました。EXは、同協会が「体貌と骨格」「肢蹄」「乳用強健性」「乳器」の4項目を100点満点で審査し、90点以上を獲得して得られる評価です。
今回の審査で9代目EXに輝いたのは「グッドリバー・バイウェイ・ハーゲン(5才8カ月)」と「グッドリバー・チップ・ハーゲン(5才10カ月)」。2頭は、吉川さんが2006年に視察先の北海道天塩郡豊富町の牧場から導入した当時5代目EX候補の「レスポアール・テラガール・ハーゲン」の子孫。その後、6代目から8代目まで続けてEXを獲得し、足かけ17年で9代連続となる偉業達成となりました。
吉川さんによると、ハーゲン一族は昨年1月末時点、登録ベースで全国約1万頭飼育され、今回の2頭も含め177頭がEXを獲得。しかし、乳牛の本場である北海道でさえ、優良血統であっても何代にもわたり血をつないでいくのは難しいといいます。相模原市はハーゲン一族が生まれ育った北海道とは異なる環境で、夏は毎年猛暑に見舞われ、牛舎は住宅地に隣接するなど、乳牛にはストレスがかかりやすい環境とも言えます。その中で、「それぞれの個体に合った餌を与えるなど、適切な飼育を実践しなければ、ここまで続かなかったのでは」と話しています。
吉川さんは現在、「バイウェイ」「チップ」の両頭に将来10代目EX候補となる子牛も生育中で「今回の記録をさらに更新できるよう、丹精込めて飼育していきたい」と話しています。