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【広報取材】イチゴ園にカプセルトイ導入
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相模大野地区でイチゴ観光園「Farm Big Lucky‘s(ファーム ビッグ ラッキーズ)」を営む大貫新一さんの第2章が開幕しました。数年にわたって栽培技術や運営ノウハウを学び、昨年3月に同園オープンするまでが第1章。今年1月から2年目の営業が本格化し、更なる飛躍に向けた新たな試みとして園内にカプセルトイを導入しました。「来園者が楽しんでもらえることをとことん追求したい」という願いから、ホスピタリティ向上に努めています。
大貫さんは同地区で代々続く農家に生まれ、就農後は葉物野菜を中心に営農してきました。アスパラガスと今年から地植えのブルーベリーも加えた3品目を主力にします。学生時代の2人の仲間がそれぞれ、平塚市で「Strawberry factory T-FARM(ストロベリー ファクトリー ティーファーム)」を、川崎市で「Strawberry Farm Sun(ストロベリー ファーム サン)」を開園。それに刺激を受けて自分もイチゴ観光園の開園に動き出しました。
同園は昨年、多くの車が行き交う国道16号線沿いに立地。本格運営に向けて6.6aのハウスでオープンした。数年後にさらなる拡大を目指しています。消費者の多品種ニーズに応え、昨年から栽培品種を倍増。「深紅の美鈴」や「ロイヤルクイーン」など県内でも取り扱いが少ない高級品種や神奈川県の奨励品種「かなこまち」など8品種を栽培します。
大貫さんは、子どもから大人まで年齢問わずトレジャーハンティングのようなわくわく感を提供するため、イチゴ観光園の「テーマパーク化」を狙う。受付周辺にはイチゴに関するオブジェや雑貨などを配置。さらに、アウトドアチェアやオイルランタンなどのキャンプギアも設置するなど、非日常感の演出にこだわります。通常より通路の幅を広く確保し、集客は1日最大50人程度に抑えます。「特別感のある、ゆったりした雰囲気でイチゴのおいしさを来園者に楽しんでほしい」という思いからです。
来園者は、摘み取り中に園内のイチゴ棚に隠されたターゲットを探し出して携帯電話で写真撮影。大貫さんにその画像を見せると、メダルを受け取ることができます。メダルを投入してレバーを回すと、カプセルトイのマシーンからカプセルが出てきます。景品は大貫さん自身が手作業で封入。4種類用意しますが、「来園を楽しみにしてほしい」と、ここでは秘密です。
ターゲットの写真は受付にポスターを展示してあり、来店者はそれを参考に探しますが、イチゴ棚には同サイズの恐竜や動物などのフィギュアもイチゴ棚に点在していて気が付きにくくなっています。加えてターゲットの場所は毎回変わるため、来園者が探す楽しみも続きます。
大貫さんは「単にイチゴを食べるだけでなく、消費者が園に滞在する時間全てを楽しめる空間を提供していきたい」と話しています。