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【広報取材】イチゴ観光園 本格オープン
2025.01.16
JA管内では1月から、今シーズンも各地のイチゴ観光農園が本格オープンしました。JA管内は都心からもアクセスが良く、根強いイチゴファンに支えられています。下溝で「リトルKスプリングファーム」を営む天野伸二さんも、イチゴの生育と来園者の対応に追われています。
天野さんは介護職から一念発起して、就農8年目を迎えました。圃場では7200株のイチゴを育てています。今期は新たに導入した「スターナイト」や人気の「あまえくぼ」、神奈川県の育成品種「かなこまち」など12品種を扱います。相模原市園芸連絡協議会いちご部会「さがみはらいちご倶楽部(くらぶ)」にも所属。会員同士で栽培方法や品種などを情報交換しています。
イチゴはそのまま口にすることが多いもの。そのため栽培時には農薬の使用を極力控えた防除を心掛けていて、人の手によるハダニの直接防除を徹底する他、ハダニを捕食するチリカブリダニなど生物的防除も導入しています。園内では、天野さんの長女が描いた各品種のイラストが来園者の注目の的。イラストは同園が取り扱う品種の名称や特徴をモチーフにデザインしています。
予約はインターネットや電話で受け付けし、5月末までに5000人ほどの来園を見込んでいます。最近では男女問わず“おひとり様”のイチゴファンの来園も増えてきました。今後は、近隣コーヒー店やスイーツ店とのコラボレーションも視野に入れていて、イチゴの良さを生かした商品開発に期待がかかります。 天野さんは「イチゴ観光農園では、来園者が摘み取ったイチゴをその場で食べるため、味が最も大切。試行錯誤を繰り返しながら、来園者に満足してもらえるようなイチゴを提供していきたい」と、話しています。