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【広報取材】イチゴ観光農園の収穫体験好評

収穫したサツマイモを確認する子どもと成井さん(左)

 JA管内のイチゴ農家が展開するサツマイモ収穫体験が人気を博しています。農業体験を通じた学びに対する意識の高い親子連れが多く訪れ、イチゴ観光農園のオフ期間を活用した市民の食農教育に一役買っています。

 中央区田名でイチゴ観光農園「なるベリーファーム」を営む成井正志さんは、今季で開園12年目を迎えます。約30aの広さで「紅ほっぺ」や「章姫」など11品種を育て、年明けの開園に向けた準備に追われています。

 サツマイモ収穫体験を始めて4年目。今年はイチゴのオフシーズン期間である6月から10月まで、園敷地内の約10aの畑で「ベニアズマ」「べにはるか」「シルクスイート」の3品種を栽培した。体験を始めたのは、成井さんの家族が元々サツマイモや人との交流が好きで、イチゴ以外の収穫体験も考えていたからです。

 今年は10月下旬の週末3日間、インターネット旅行予約サイトを通じて募集し、体験料金は一人3株で1800円(税込)。今年は合計120組が来園しました。成井さんらスタッフが掘り取り方法などを身振り手振りで説明し、時間が合えば一緒に収穫を指導。収穫後にはサツマイモの保存・熟成方法などを記したマニュアルも手渡し、自分の手で収穫したサツマイモをおいしく食べてもらうためのアフターフォローも行います。

 来園者は同園が行うイチゴ摘み取りをきっかけとした来園ではなく、サツマイモ収穫体験を目的にした小学生未満の親子連れが中心です。市内だけでなく、多摩地域を中心とした県外からの来園も多く、リピーターも付いています。「子どもと一緒に過ごす時間を持って、農作物の収穫体験をさせてあげたい」と、食農教育への高い意識を持った家族が楽しんでいます。

 来園者からは「採れたての作物を食べたい」という言葉が届いていて、収穫後の熟成が必要なサツマイモに加え、他の作物も検討。手始めに今冬はイチゴ園の運営をしながらダイコンの収穫体験を始める予定です。 成井さんは「市民の食農教育や収穫体験に対するニーズの高まりを感じています。体験を通じて、来園者には土に触れる楽しさや季節の移ろいを感じてもらえれば」と話しています。