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【広報取材】地場産使い子ども食堂展開
上溝支店の組合員で、ジャマイカ料理などをキッチンカーで提供する「FAT RAT(ファットラット)」を営む小池玄太郎さんは、地場産素材を使用したメニューで地域貢献を目指した子ども食堂を展開し、話題を集めています。
小池さんは同店を2018年に開業。開業後すぐに始まったコロナ禍では、飲食店の相次ぐ休業により昼食の確保が難しくなった会社員らに人気となりました。また、テイクアウトが基本であることから「密になりづらい」ことも需要の拡大を後押ししました。政府による外出自粛要請やリモートワークなどで家族が自宅にいることが増え、食卓を預かるお母さんは1日3食作ることが多くなったこともあり、子ども食堂は「台所を預かる人たちの負担を軽くしてあげたい」と2020年3月からスタートしました。
子ども食堂で提供するメニューは焼肉ボックス、つくね丼など3種類。通常7~800円の商品を一律300円で提供します。不足分の経費は、通常営業時の来店者へ協力依頼する募金などで賄っています。
季節により異なりますが、同店を代表するメニュー「チキンオーバーライス」には、ターメリックライスの上に刻んだ蒸し鶏と地場産の新鮮なレタスやトマトが使われ、エスニックソースが消費者の舌を楽しませています。
現在の子ども食堂は、JA農産物直売所「ベジたべーな」など定期出店場所でのランチ営業や、子どもの春・夏・冬の各長期休暇時に合わせて展開します。暑い時期にはかき氷も無料で振る舞います。
地道な取り組みが実を結び、口コミなどでの評判も高まりました。コロナ禍が一段落後も子ども食堂をきっかけとした固定客がつくようになりました。SNSで発信する営業情報を基に、横浜や東京都心からわざわざ買い求めに来る常連もいるほどです。
小池さんは「子ども食堂を地域に根差した取り組みとして、今後は同業の仲間にも声をかけて、支援の輪を増やして行きたい」と話しています。