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【広報取材】農産物の品質向上へ 野菜栽培講習会を開催

気温の推移を説明するJA職員

 

 JAは2月20日、JA農産物直売所「ベジたべーな」で野菜栽培講習会を開きました。直売所出荷者ら34人が参加。

 講習会は、JA営農センターや神奈川県農業技術センター北相地区事務所職員らが講師を担当。最初に2023年度の市内気象状況と病害虫の発生状況を報告。異常高温や日照の長時間化の影響でオオタバコガやハスモンヨトウなどの病害虫の発生が多く、生理障害の発生によりピーマンの日焼け果やダイコンの赤芯症も起きているとした。高温時の対策として、地温が低下した日没後・早朝の潅水や地温上昇・土壌水分を保つため敷きわらの設置などを紹介した。

 鳥獣被害対策では、2022年度の神奈川県内鳥獣被害額が約1億3400万円でイノシシ、アライグマ、シカの順で被害割合が高く、「食べさせない」「住まわせない」「捕獲する」の3本柱で個人での防止対策だけでなく地域ぐるみでの対策が重要と強調しました。

 最後に、農薬会社・電気柵メーカー社員がそれぞれ、農薬を使った有効的な防除方法や注意点、電気柵による防護の仕組みや正しい設置方法などについて説明しました。

 JA営農経済部指導販売課の坂本貴司係長は「講習会で説明した対応策を実践し、日頃の営農活動に役立ててもらえれば」と話しました。