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【広報取材】「私の挑戦」 “自産地消”モットーに
2024.02.20
南区御園の川島尚さんは、57才で長年勤務していた公務員を早期退職後、1年間の研修を受けて2022年の秋に同市内で新規就農しました。
現在、露地栽培で年間約20種類を栽培し、相模原市アンテナショップ「sagamix(サガミックス)」などで販売。地元でおいしい野菜を生産していることが話題となり、今年1月からは自宅近所にオープンしたカフェとも取引が始まりました。
川島さんが農業の世界を志すようになったのは、公務員時代に二宮尊徳の本を読み、農業の魅力と食の大切さを知ったこと。これを機に15年ほど前から市民農園を借りて自分なりに野菜作りをしていましたが、長年抱いていた「農業を通じて心の豊かさを追求したい」という思いを実現させるため、娘の独立を機に就農を決心しました。
就農に先立ち受講した平塚市の農業生産法人での研修では、技術を習得するとともに独学では得られない野菜栽培のアプローチを学んできました。現在、同区で10aの圃場を一人で耕作し、自宅近くで育苗ハウスも建設。今後は30aへの規模拡大も視野に入れています。
以前から有機農法に興味があり、土づくりには緑肥を積極的に投入しオーガニックに関する勉強会にも参加するなど、試行錯誤を続ける日々を送っています。また、JAが事務局を務める相模原市新規就農者連絡会にも加入し、会員と情報交換するなど切磋琢磨しています。
川島さんは「仲間と技術を高め合いながら“自産地消”をモットーに、自分の作った野菜が地域の人に喜んで消費してもらえるように営農していきたい」と意気込んでいます。