「ありがとう」と「笑顔」あふれる JA相模原市 金融機関コード:5159

トピックス

【広報取材】ヤマトイモ収穫盛ん!

ヤマトイモの出来具合を確認する佐藤さん

 

 JA相模原市管内で、特産のヤマトイモの収穫が最盛期を迎えています。ヤマトイモは「さがみ長寿いも」の愛称で、昭和30年代前半から生産が始まった相模原を代表する農産物。棒状のもの、イチョウ型のようなものなど形はさまざまですが、粘りが強くデンプンを分解する消化酵素の一つであるジアスターゼを含んでいます。

上溝支店の組合員、佐藤隆一さんの畑でも収穫・出荷作業に追われています。佐藤さんは約1㌶(=1町歩)の畑でヤマトイモを栽培。これまで肉厚で形が整ったヤマトイモが多く収穫され、これからの作業にも期待が高まっています。個人では約30㌃(=3反)の耕作が限界ですが、援農ボランティアに作業手伝いを依頼し、今年は延べ150人が従事することで面積拡大を果たしてきました。

 ヤマトイモ栽培において、佐藤さんは緑肥の投入をはじめとした土づくりを最も重視しています。加えて、土壌消毒と病害虫対策も徹底していますが、次年度に向けた優良種芋の選別も欠かせません。特に種芋は5年ほど前からスタートした自家製丸種造りが軌道に乗りはじめ、ノウハウも蓄積されてきました。

10月16日に行われた「第59回相模原市農業まつり農畜産物品評会坪掘り(やまといも・甘藷の部)」では、優秀賞を受賞。根菜類は土の中から掘り上げてみるまで分かりませんが、毎年安定した生産を継続しています。

 収穫作業では予めヤマトイモのつるを刈り取った畝から佐藤さんがトラクターで軽く掘り起こし、援農ボランティアが手作業で慎重に堀り上げ、土を落としやすくするため畝に立てて乾かします。出荷作業では一つずつ丁寧に土とひげを取り除き、等級ごとに分けて箱詰めしていきません。

 佐藤さんは「毎年、多くのお客さまからの注文と『おいしかったよ』の言葉が励みになっている。今年は例年以上に暑かったため生育状況を心配していたが、無事に収穫を迎えることができて、うれしい。今後も相模原の特産を守り続けていきたい」と力を込めています。